-オルビス-
「次の町についたら、【メイドエルマ】に話し掛けるのよ。」
流れる風。心地よい空気。空の街、オルビスだ
段々と、エルナスへ近づいてきた。
「さあ、サクサク進みましょう!」
「まあまあ、そんなに急ぐことは無かろう?」
「わたし達、エルナスヘ向かうんです!」
「三次転職の試練を受けに、な。」
「なんと!メイプルトラベルのついでに転職までしようと言うのか!頭良いのう。」
そう言いながら、魔法じじいが懐から何かを取り出した。
「これで、エルナスまで行きなさい。帰還の書があればすぐに行けるじゃろう。」
なんと彼は、人数分…私達に『閉鉱帰還の書』を手渡した。
「おじいちゃん!」
「あり」
「良いのか?魔法じじい。」
魔法じじいが、ニコっと笑って、私達に語りかけた。
「ワシはの〜んびりと、メイプルトラベルを続けるよ。…『まーちゃん』をよろしくな!」
「!」
「・・ああ!勿論だとも。」
そう言って彼は、街の奥へ消えていった。
「ありがとう、おじいちゃん…」
「これでいける」
斬り盗賊君がそう言って、さっさと閉鉱帰還の書を読んでしまう。
「あ、待ってくださいよ、斬り盗賊さ〜ん!^^;」
「魔女さん、早く追おう。」
「はい!」
私達は、急いで閉講帰還の書を読む。
閉鉱帰還の書を読み、そして続けて帰還の書を読み…
私達はエルナスへ戻ってきた。
『強靭のネックレス』を手に、私はタイラスの元へ向かう。
彼は、私を見るなり言い放った。
「見事、彼の分身を打ち破ったようだな。」
「ああ」
「次は【知恵】の試練をお前に与えよう。エルナス奥地の絶壁に隠された聖なる石に触れるがよい!」
「聖なる岩・・・」
以前あの崖を登った時は、その様な物は見かけなかった。どこかに厳重に、隠されているのだろう・・・
「プレイヤーさん、私も岩の場所までは・・・」
「なあに、またあの崖を登ればい良いだけさ。」
「だな」
『それじゃ、良い知らせを持って戻るよ。タイラス。』
私はそう言って、タイラスの元を去った。
そして私達は・・・ 再びあの絶壁、『氷の谷』へ足を踏み入れた。
魔女さんが首をかしげる。
「なにか、忘れているような・・・」
-氷の谷-
閉鉱帰還の書を使うようになってから、この道を再び通ることは無かった。
・・・たった今までは。
「・・・もうイエティも怖くないな。」
「うn」
斬り盗賊君も、もはや、イエティに恐怖を覚える事は無さそうだ。
「斬り盗賊さん、今は聖なる岩探しが先ですよ!」
「そうだった」
・・・私達がイエティの間をくぐり抜け、『険しい絶壁』にさしかかろうと言う時。爆発音と共に、呪文を詠唱する声がこだました。
【エクスプロージョン】っ!
エクスプロージョン・・・炎系の最大呪文。
この魔法を使いこなす者とは、もしや・・・
「あれ、プレイヤーくん達。またゾンビなの?」
やはり。
『oメイジo』が再びここで、イエティを狩っていたのだ。
「メイジこそ、またイエティを狩っているではないか。」
「今度はイエペペなの!><」
「メイジさん、今回はプレイヤーさんの三次転職のために来たんですよ。」
「え、三次!?おめでとうなの」
「まだはやい」
・・・私達は、今までの経緯を彼女に話した。
今強靭のネックレスを手に入れ、第二の試練に挑もうとしている事を。
「聖なる岩の場所も知らないの!?呆れたの・・・」
メイジはまたも、私の知識の無さに呆れ果てている様子だ。
「事前に調べておくのが普通なのか。」
「そうなの。・・・しょうがない、教えてあげる。ついて来るの。」
「良いのか?狩りの途中だろう?」
私がそう問うと、何故か・・・ メイジは半分怒った様子で切り返してきた。
『うるさいの!いいから早くついて来るのっ!!』
「メイジさん?^^;」
「??あ、ああ・・・」
彼女は半ば強引に、私達を引っ張って行く。
私達はメイジに手を引かれ、険しい絶壁を登って行く。
「ほら、ここなの。」
絶壁の途中に、小さな扉が見えた。
よく周りを見渡さねば見つからないような、ひっそりと・・・たたずむ扉を。
「この奥に【聖なる岩】があるんですね。」
「ありがとう、メイジ・・・あれ?」
「いない」
私が振り向いた時には、既に彼女はその場にいなかった。
先程の狩場へ戻ったのだろうか?
お礼くらい、言わせて欲しかったが・・・
魔女さんがクスっと笑う。
「メイジさんて、案外・・・」
「案外?」
「・・・いえ、何でもないです^^」
「??」
「はやくいくぞ」
斬り盗賊君が私達を急かす。メイジにお礼を言えなかったのは悔やまれるが、あまり待たせる訳にも行かないだろう。
「ああ、行こうか」
そう言って、
私は小さな扉を潜り抜けた・・・・
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