私達は『oメイジo』の姿を後にし、氷の谷の頂上を目指した・・・
「プレイヤー殿!あれを見るでござるよ。」
「どうした、投げ侍。」
投げ侍が指差す先に、ペンギンのモンスター『ペペ』があの雪男『イエティ』にまたがり遊んでいるではないか。
「ほほえましい光景だな。」
「ほう。恐ろしいモンスターも、こうなると子供のようであるな。」
しかし、魔女さんは和む様子も無く、しっかり身構えて言った。
「油断しちゃいけませんよ!ああ見えても、凄く強力なモンスターなんですから!」
「またまた。確かにイエティは強力なモンスターでござるが・・・
ぺぺがまたがった所でどうなるものでも無いでござろう?」
「おじいちゃんが言ってたんです!
『イエティとペペ』には絶対手を出しちゃいけない、と・・・!」
「投げ侍、前回の事もある。ここはまた詳しく話を聞こうじゃないか。」
「う、わかったでござるよ・・・」
・・・『ペペ』は極めて高い知能をもつと言う。『イエティ』は力はあるが、知性は兼ね備えていない。つまり、ペペがイエティの動きを指揮する事で、無駄の無い、スキの無い完璧なイエティとなれるのだ。
「・・・と言う訳です。」
「うむ。毎度ながら、魔女の知識の深さは賞賛に値するものであるな。昇進を考えておいてやっても良いぞ。」
初心者王も感心して言う。
「そ、そうですか?えへへ・・・ 何の昇進ですか?」
魔女さんが照れながらそう言った時、腕を振りかざすイエティの姿が見えた。
「魔女殿、危ないでござるっ!!」
「え?」
その瞬間、先程の地震攻撃とは比べ物にならない、強力すぎる地震攻撃が私達を襲った。体力・・・即ち、HPを『1000』以上削る 文字通りの『桁違い』な一撃。
私は何とか持ち堪えた・・・しかし、
「大丈夫か!魔女さん!初心者王!」
そこに私が見たのは、『二つの墓』だった。
奴に・・・『イエティとペペ』には手を出していない筈。
なのに、何故?
「プレイヤーさ〜ん・・・!!『パワーガード』してましたね・・・?(TT)」
「!」
ページのスキルである『パワーガード』。受けたダメージの一部を相手に返すと言う技だ。このスキルをかけたままモンスターに体当たりすると、攻撃したのと同じ・・・つまり、相手は此方を敵と見なす訳だ。
・・・私が原因である。
初心者王が激怒して言う。
「プレイヤーよ!!何たる失態!この代償は大きいであるぞ!」
「す、すまない・・・」
「それよりプレイヤー殿〜!!イエペペの始末はどうするでござるか〜!?」
「ふうっ・・・」
魔女さんがため息をつき、落ち着いて話した。
「上の方に、アイテムを販売してくれる方がいます。そこまで行けば、イエティとペペは追って来ないでしょう。私達は後から追いかけますから・・・ プレイヤーさん、投げ侍さん、先にゾンビの狩場、確保お願いします。」
「何を言うか!余が戻るまで待つのじゃ!!良いか二人とも!これは命令である!」
「どっちの言う事を聞けばいいでござるか!?」
原因が私である手前、私が決定を下す訳にもいくまい。
「投げ侍、ここは貴方に任せるよ。」
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