Maple story
・・・それから、どれ位の時間が経っただろうか?

あの後、鉾娘とはエルナスを見て回った後別れたのだが、私は一人でエルナスの探検を続けていた。

そんな時だった。

『プレイヤー殿〜!』
『プレイヤーさ〜ん!』

聞きなれた声が聞こえてくる。『投げ侍』と、『魔女』さんだ。

「二人とも、久しぶりだな。」
「プレイヤーさん、レベル上がりましたね〜^^」
「拙者も負けてられないでござるな!」

再会を喜んでいると、投げ侍が面白い提案を持ちかけてきた。
「ときにプレイヤー殿。チャリクエをご存知でござるか?」

チャリクエ・・・初めて聞く言葉だ。『カニクエ』や『ルディクエ』のようなものだろうか?

「チャリクエとは、グルクエの一種か?」
「違いますよ、プレイヤーさん。^^;」
「ふっふっふ・・・聞いて驚く無かれ!とっても便利なクエストでござるよ!」

投げ侍の話によると、オルビスにいる『チャーリー』と言う男が、モンスターの落とす収集品を集めているらしい。その収集品を集めてその男に渡せば、経験値とアイテムが貰えるのだとか。

投げ侍が続けて、目を輝かせながら言う。
「運がいいと書なんかも貰えるらしいのでござるよ〜!」

続けて魔女さんが、手を合わせ言った。
「それで、ゾンビ狩りに行こうと思いまして。プレイヤーさんも誘おうと思ったところなんです^^」

「プレイヤー殿!クレリックの仲間がいると心強いでござるよ!この機会に、是非一緒にどうでござる?」

クレリックである魔女さんは、アンデッドとの戦いではほぼ無敵を誇るそうだ。『ヒール』を唱えることによって攻撃も回復も同時に行えるのだとか。

勿論私は、この狩りに参加することにした。断る理由など無いだろう。

「ゾンビ狩りか・・・初めてだが、私で役に立てるか?」

「立てます立てます!だってわたしも初めてですから・・・」
「実は拙者もなのでござるよ・・・」

どうやら、全員が『ゾンビ狩り』が初めてのようだが・・・
そこまでの道のりはわかるのだろうか?

私はエルナス周辺を探検したが、『ゾンビ』と言うモンスターは見かけていない。かなり遠くという事になりそうだ。

魔女さんが自信あり気に言った。
「道はおじいちゃんから聞いたんです!だから、たぶん・・・大丈夫ですっ!」

おじいちゃんとは『魔法じじい』の事だ。彼の言うことなら、確実に信用できるだろう。たぶん、と言う言葉に少々不安を覚えるが・・・

「よし、魔女さん、案内を頼むよ。」
「頼むでござる〜」
「任せてください!^^」
私達はエルナスを出て、凍りの道へと進んでゆく。


-凍結注意!凍りの道-


その名の通り、足元は凍りつき人が歩くには難しい環境となっている。また、『ジュニアイエティ』や『ヘクタ』といった強力なモンスター達の住処となっている、危険地帯だ。

「二人とも、足元が滑りやすくなっている。アイゼンは履いてきたか?」

投げ侍が笑いながら言う。
「またまた〜。そんな事は常識でござるぞ、プレイヤー殿〜。」

「そ、そうなのか?」
「アイゼンならわたしも、フリマで調達済みですよ。」

どうやら、無駄な心配だったようだ。「ヘイスト」「ブレス」「ブースター」で、戦闘準備も万端だ。

「この辺りは一本道ですからね。まずは分かれ道まで行きましょう!」

彼女の話に寄れば、この先暫くは一本道が続くのだという。分かれ道から先は、絶壁を登って行かねばならないそうだ。

「『冷気の平原2』で分かれ道ですよ、覚えておいてくださいね。」

『冷気の平原1』までなら私も、行った事がある。「ヘクタ」や「ホワイトパン」の住む地帯だ。しかし・・・その先は更に恐ろしいモンスターの住処。巨大な雪男・・・『イエティ』が現れる場所だ。

その拳は凍りつく地面をも砕き、その力から起こる衝撃波の威力は計り知れない。

「その先にはイエティも出現するのだろう?果たして・・・私達だけで大丈夫なのか?」

投げ侍が胸をどんと叩いて言う。
「大丈夫でござる!新しい手裏剣を手にした拙者の攻撃力、見せてやるでござるよ!」

魔女さんも微笑んで言う。
「いざとなれば、わたしのヒールもあります!存分に戦ってください^^」

「それなら安心だ。相手の攻撃は私が受け持とう!」


そう話しながら進むうち、凍りの道を抜けた私達は、いよいよ『冷気の平原』へと進む・・・


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