Maple story
外見より広く見えるその家は、さすが魔術師の家と言うべきか・・・全てが知的な空間だった。

「この家に古書の中巻があるのだな。」
「ハインズ様、お邪魔します・・・」

魔女さんはこの家で古書のような物を見た・・・と言っていた。しかし、探せど探せどそれらしい書物は見当たらない。

「本当にここに古書があるのでござろうか?」
「記憶違いだったのかもしれないの・・・」

半ば諦めようと思った時、投げ侍が私を指差し言った。

「うわっ!!プ、プレイヤー殿の後ろに、急に、箱が出て来たでござるよ!?」
「箱だって?さっきまでそんな物は・・・」

振り向くと、見慣れぬ箱がそこにあった。もしかすると、これは、ハインズが・・・?

『探し物は、それだろう?』

私は、恐る恐るその箱を開けた。中には・・・緑色の書物が収められていた。それはまさしく、『メイプル古書』中巻だった。魔女さんが深くお辞儀をし、ハインズに言った。

「ありがとうございます、ハインズ様!」
「なあに、その本なら幾らでも書き写しがある。持って行きなさい。」

・・・ついに、上巻、中巻、下巻の3冊の古書が揃った。長かった旅も、人段落つく事が出来そうだ。

「ついに揃ったの!さあ、早く行くの!」
「う〜む、やっぱり今までの冒険に同行してないだけに、損した気分でござる・・・」
「まあまあ、投げ侍さん。^^;」

「よし、これを持って『ジェイ』の所へ向かえば、依頼は完了だ!」
「ジェイ殿はヘネシスにいるのでござるな?帰還書でひとっ飛びでござる!」

私達は一斉に帰還書を読み、『ジェイ』のいるヘネシスへと、帰還するのだった。帰還した私達は、早速ジェイの元へと向かう。しかし・・・彼から意外な言葉を聞かされた。

「冒険者さん!古書三冊、集め終えたんですね!」
「ああ。さすがに少し骨が折れたがな。」

「ついで、と言う訳ではないのですが・・・この古書をルディブリアムにいる『補佐官ディグン』様に届けて欲しいんです。重ねてお願いできますか?」

すると、メイジが不満そうな顔で言う。
「ええ〜っ!?また戻るの?行ったり来たり・・・めんどくさいの><」

「これで終わりでは無かったのでござるな!さあ、プレイヤー殿、行くでござるよ〜。」
「あんたは黙っててほしいの!」

逆に、投げ侍はちょっと嬉しそうだ。

「斬り盗賊さんやカウボーイさんもまだ、向こうにいる訳ですし。早く行ってあげましょう、プレイヤーさん。」
「ここまで来たんだ。途中で投げ出しはしないさ。ジェイ、私達に任せてくれ。」

「頼みましたよ、冒険者さん!報酬の方は・・・ディグン様からお受け取り下さい!」

報酬を既に向こうで用意しているあたり、最初からこのつもりだったのだろう。しかし、ここまで来て依頼を断る理由も無いだろう。

私達は再びエリニアへ行き、オルビス行きの船へ向かう・・・


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