基地へと戻ってきた私達は、私達は集めた『記憶のかけら』を『要員M』へと手渡す。
「おお・・・これは間違いなく、コリンの記憶のかけらだ。少し、待っていてくれないか。」
そう言って要員Mは基地の中へと入って行った。そして、すぐさま外に出てきた彼の手には青色に輝く宝石が握られていた。
「その宝石は・・・?」
『これぞ、我々の科学技術の塊。コリンにこの宝石を渡せば、すぐに記憶が戻るはずだ。』
「あり」
「これでコリンの記憶も元通りなの!」
『ありがとう、要員M!・・・よし、みんな。コリンの元へ急ごうじゃないか!』
私達はコリンの元へ向かおう・・・と、思ったのだが、帰りの手段の事をすっかり忘れていた。
「エオス石の書も使い果たしてしまったぞ。歩いて塔を登るのか?」
「まて」
「おれかぷせるもってる」
そうだ。以前、ここから戻る時も斬り盗賊君のワープカプセルに世話になったのだ。まだ、手持ちのカプセルが残っているようなので、彼のカプセルで送り届けてもらう事にした。
「やる」
「斬り賊くんあり^^」
「やる」
斬り盗賊君が私、カウボーイ、メイジへとカプセルを渡す。
続けて雷魔術師も手を差し出した。
「俺にもくれ!w」
「もうねーよばーか」
「おとこはけしきでもみながらあるけ」
「ごめんね><」
「ちょwwwww」
「そういう事だ!雷魔術師、後で会おう!」
斬り盗賊君が言ったセリフ。
そう、それは先ほど雷魔術師に吐かれたセリフだ。
「お前らも男じゃねーかwww」
問答無用。雷魔術師一人残し、ルディブリアムへと帰還するのであった。
・・・実を言うと、まだ一つ、カプセルが残っていたらしい。
斬り盗賊君も結構ワルのようだ。
『ちょwwwwメイジwwwお前までwwww』
私達は、駆け足でコリンの家へと向かった。彼女は私達を見つけると、すぐさま駆け寄ってきた。
『何か、何かわかりましたか・・・?』
「ああ。」
私達はこれまでの経緯を話した。外界人や要員M、そして『記憶のかけら』の話を。
「この宝石を貴女に渡せば、記憶が元通りになると言う話なのだが・・・」
「その宝石が私の記憶・・・?」
私が宝石を手渡そうとした時、宝石がまばゆい光を放ち・・・宙に浮いた。
「ういてる」
「これは一体・・・?」
そしてそのまま、その宝石はコリンの方に向かって行く。コリンの身体に触れたと思うと、宝石は音も無く・・・・崩れ去った。
『・・・・』
「コリン?」
『・・・・・思い出した!何もかも、思い出しました!』
彼女の記憶が蘇った。これも、地球防衛本部の科学技術の賜物だろうか。そして、彼女は無くしていた記憶の一部を語ってくれた。・・・それにしても、外界人は何を目的でこの星の生き物の記憶を奪ったのだろう?
それは誰にも、わからなかった。
「コリンの記憶も戻ったし、一件落着だね。本当に、本当に良かったよ。」
「ああ。これで古書探しを続けることが出来るな。」
『えっ!?古書って何なの?』
「おい」
メイジは本来の目的をすっかり忘れていたようだ。今回のコリンの記憶の事件は、インパクトが強かったものだから・・・無理もないか。
カウボーイがカッコつけて言う。
「そもそも2冊目は君がくれた物じゃないか。僕は女性からの贈り物は一生忘れないよ。そう、僕は今まで数え切れないほどの贈り物を貰ってきたけど・・・」
話を折るようにメイジが言った。
「カウボーイ君てストーカーなの?」
「そっ・・・その言い方は酷いよ、メイジさん・・・」
ともかく、私達は古書集めを再開することにした。手がかりが無い中・・・これからどうしようか?と、話し合っている時、聞きなれた声が聞えてきた。
『あっ、プレイヤーさん!斬り盗賊さーん!』
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