Maple story
滑り込みで、ルディブリアム行きの船に間に合った。
添乗員に聞いた所、数分で出発するとの事だ。

「見てごらん。美しいオルビスの風景が一望できる。そうそう、塔の下にはエルナスという町があってね・・・」「へー」

カウボーイが何か言っていたが、まずは気になっていた事を話した。
「雷魔術師よ、ルディブリアムに滞在している友達と言うのは・・・」
「ん、そいつ?火毒だよwクロノス狩ってんだとさ。」

火毒・・・と言うと、『ウィザード』の事だろう。攻撃魔法を使いこなす、雷魔術師と似たタイプの職種のようだ。

雷魔術師の友達・・・か。カウボーイもそうだが、どんな人物か気になる所だ。

「しゅっこうだー」そうこうしてる内、船は出航した。

「見てごらん。斬り賊くん。あそこに見えるのが『冷気の平原』だ。あくまで白い平原・・・遠くから見ても美しいだろう?その先に行くとでっかいペンギンがいてね・・・」「へー」

斬り盗賊君はカウボーイの話に聞き入っているようだ。
・・・『エルナス』か。一度、お目にかかりたいものだな。

ものの5分程度で、船は到着した。
再び見たルディブリアムの風景は、以前と変わっていなかった。

「さて・・・クロノスとやら、『ルディクエ』以外では見た事がないのだが、何処に出現するのだ?」
「お前、そんな事も知らねーの?w『時間の道』だよ、『時間の道』!」

ルディブリアムにある大きな時計台。その中はダンジョンの如く広く、そして深いと言う。奥深くには今の私達では到底敵わぬような強大なモンスターも潜んでいると言う・・・

『時間の道』は時計台の浅い地点にあるようだ。クロノスは魔術師専用の盾を持っていることがあり、駆け出しの魔術師達には絶好の狩場なのだとか。

早速私達は、時計台へと向かったのだが・・・

「ぷれいやーsがいない」
「おいおい、どこ行ったんだよ?」

私は時計台の・・・かなり高い地点に立っていた。
ルディブリアムが一望できるほど、高い場所だ。

『皆、ここから降りるにはどうしたら良いのだ?』
「ちょwwwwww」
「プレイヤーくん・・・絶好の展望台を見つけたね。そこにはどうしたら行けるんだい?」

『お前w入口はそっちじゃねーよ!ww』
「あほ」

・・・どうやら、入口を間違えたようだ。時計台の右側の入口は『登り階段』左側の入口は『下り階段』のようだ。お恥ずかしい。

「あの場所は良さそうだね。僕もあの場所から景色を堪能したいものだ・・・」
「また今度なw」

私達は時計台に登りたがるカウボーイの腕を引っ張り、時計台の奥へと歩いて行った。中に入ると、そこはオモチャ工場のような場所だった。大勢のクマが歩いているのには驚いたが、よく見ると・・・あのクマはオモチャのようだ。

「何だ・・・あのクマはオモチャか?驚いたよ。」

「オモチャと言っても、歴としたモンスターのようだね。この工場を見て周りたいが、そうも行かないようだ・・・雷魔術師くん、君の魔法で一掃出来るかい?」
『おうよ!w』

雷魔術師が杖を掲げ、呪文を詠唱する。

『サンダーボルトッ!!』

その言葉とともに、大量の雷が降り注ぐ。そしてあっという間に、クマの群れは消し飛んでしまった。・・・この魔法は以前、『アリの巣』で見たことがあるのだが、敵に回せば厄介な攻撃魔法だ。しかし、味方につけばこれほど心強い魔法も無いだろう。

「す、すごいな・・・雷魔術師。」
「sugo」
「misu」
「すご」

斬り盗賊君も『半角』を直し忘れるほど驚いたようだ。しかし、私も負けてはいられない。新しく買った『タイタン』を握り締め、次の戦闘に備える。

「どんどん下行くぞ。ちゃんとついてこいよ!w」
雷魔術師を先頭に、私達は時計台の奥へと進んでゆく。


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