Maple story
『・・・何故貴様がここに?』
「俺だって聞きてーよwあのクレはいねーのか?」

奴とは二度と合うことが無いと思っていたが、因縁の再会とも言うべきか・・・?

「おや、君達は知り合いだったのかい?美しいじゃないか・・・『偶然の再会』。僕はそういうのが大好きさ。フッ、これだから旅はやめられない・・・」

『美しいものか!奴は言わば敵。出来るなら二度と会いたくなかった相手だ!』
「必死だなwうぇw」

私が怒りをあらわにした時、『弩を抱えた青年』はなだめるように言った。

「まあまあ、落ち着きたまえよ。君達の間に何があったのかは知らないが、争うのはよそう。折角の空の旅が台無しになってしまう・・・それに、君は何か用があったのでは?」

そうだった。怒りに我を忘れ、肝心の事を忘れていた。
・・・今は奴の持つ古書が必要なのだ。

「・・・雷魔術師よ、その古書を見せては貰えないか?」
『うはwクレクレキモスwww』
「しね」

聞く耳も立ててくれぬようだ。まあ、解っていたと言えば解っていたのだが・・・

『お前らも古書集めてんの?w』
「ああ、そうだが?」
「フーン・・・」

雷魔術師が何か言おうとした時、弩を抱えた青年が遠くを見ながら言った。

『何だ、雷魔術師くんも同じ使命を持っていたのか。同じ使命を持つもの同士・・・これは運命だと思ないか?どうだ、ここは君達のPTと雷魔術師くん・・・共に戦い、古書を集めてみてはどうだい?』

意外な言葉に、私は驚いて言った。

『私達が・・・奴と協力しろと言うのか?』
「そうさ・・・旅とは『新たな発見』を見つけるもの・・・お互い、新たな一面が見れるかもしれないよ?」

『新たな発見』。この言葉にどれほどの深い意味がこめられているかは定かではないが、彼の話には、何か心打たれるものがあった。雷魔術師は敵だ・・・と言うイメージも、あの時の事だけであって、奴の他の面は見たことが無いからだ。

『マジ?w』
「ああマジだよ、雷魔術師くん。」

「おれいいよ」
斬り盗賊君も承諾したようだ。後は私・・・だが、心は決まった。

『面白い。雷魔術師、今だけは協力しようじゃないか!』
「おkwwwww」

「君達を見ていると楽しそうだ・・・本当はオルビスに行く予定だったけれど、僕も君達の旅に同行させてもらうよ。いいかい?」

彼も古書集めに協力してくれるようだ。しかしまだ名前も知らないので、私は少し口篭もった。

「ああ。構わない。・・・え〜と・・・」
「自己紹介がまだだったね。僕の名前は『弩カウボーイ』。ロマンを追い求める男さ。」

『ああ、よろしく頼む。カウボーイ。』
「よろ」

ところで・・・この船はオルビス行きの筈だが、
彼の『オルビスに行く予定だった』と言う言葉が少し引っかかる。

「オルビスに行く予定だったと言ったが、この船はオルビス行きではないのか?」
「雷魔術師くんがルディブリアムへ行くと言っていてね。古書のありかがそこにあると言うことなのだろう?」

雷魔術師が笑って言う。
「わかんねーけど、友がルディにいんだよw古書があるのかはシラネ。」

そうこう話している内、船はオルビスへと到着した。
だが、私達の行き先は再び『ルディブリアム』のようだ。

私達は船を降り、ルディブリアム行きの船へと急ぐのだった。

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