Maple story
「悪い話では無いと思うでござるよ、プレイヤー殿。それに、贈り物を断ると、かえって失礼な場合もあるくらいでござる。」
「そうなのか?」
「(弓使い殿はケジメをつけたい様でござるからな)」

投げ侍の話を聞き、私は少し・・・考えた。そして私は、こう言う答えを出した。

「わかった、有難くおごらせて貰うよ、弓使い。しかし、サクチケは・・・いらない。」
「え?」
「プレイヤー殿?」

「取得経験値が2倍になるのだろう?はじめは聞いてワクワクしたのだが・・・レベルアップの速度が上がると言うことは、魔女さんや斬り盗賊君達のレベルも軽く追い越してしまうだろう。」

「そうだな・・・」
『私は皆と一緒に・・・同じだけ強くなりたい。皆と同じ冒険をしている時が一番・・・楽しいのだから!』

「プレイヤーさん・・・!!」
「拙者も・・・プレイヤー殿が一人遠くに行ってしまうのは寂しいでござる」

しかし・・・この言葉は『サクチケ』を否定することになってしまうのだろうか?いや、否定する気はない。『サクチケ』は素晴らしいアイテムだ。でも私は、それより皆と同じ時間を進む事を選んだ。

それだけのことさ。


弓使いが一呼吸置いて言った。
「そうだな、そう言う遊び方もあるもんな。じゃあ、何が欲しい?1000P以内なら何個でもいいぞー」

「まるで遠足のオヤツみたいでござるな。」
「バナナはおやつに入りますか〜?^^」

と、言われても、特に欲しい物も無いのだ。詳しく聞けば欲しくなる物もあるのかも知れないが、今の私には効果もわからないアイテムも多いのだ。

「こう言うのはどうだ?『ツケ』とくと言うのは。」
「なるほど、今は欲しいものが無いんだな?・・・よし、何か欲しくなったらいつでも言ってくれ!狩り途中でも贈りつけてやるからな!」

「・・・おっと、友に呼ばれた。行ってくるわ!今日は本当にゴメンな^^;」
そう言い残し、弓使いは去って行った。

「わたし達は何をします?」
「【ルディクエ】再チャレンジ、だろ?」

『ですよねっ!^^』

『チャンネル』を変え、私達は、再びルディクエに挑戦することになる。

・・・・それから、私達は数回のルディクエを経た。モーメガバンを撃破することも出来たし、報酬も結構な物を貰うことが出来た。初めて見る『闇のクリスタル原石』なる物を貰い、これからの冒険の新たな目標が出来上がった。

『このクリスタルを精製しよう!』という目標が。

しかし、ルディクエを続ける毎日では、『マンネリ』と言う現象が起こってしまう。私は一度、斬り盗賊君と共に『ビクトリア』へ帰り、久々に吸う『ヘネシス』の空気を味わっていた・・・

「あんまかわらない」
「ああ、相変わらずの雰囲気だな。タクシーの周りが賑やかな所も前のままだな。」

特に急いでする仕事も無かったので、斬り盗賊君と共にのんびりと今のヘネシスをうろついていた。

「斬り盗賊君、狩りにでも行くか?」
「やるきない」

斬り盗賊君も「のんびりモード」のようだ。暫くうろついていると、眼鏡をかけた青年が困り顔で話し掛けてきた。

『あの・・・【メイプル古書】と呼ばれるアイテムをご存知ありませんか?』 


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