その後すぐ、斬り盗賊君が帰ってきた。
「ごめおちた」
「どまw」
「よくある事でござるよ、師匠!」
さほど進行していなかったせいか、皆笑って斬り盗賊君を迎えた。ここの所『鯖落ち』と呼ばれる現象が多発しているようだ。魔女さん、投げ侍に続き、斬り盗賊君までも。『NEXON』と呼ばれる謎の集団が何かカギを握っているという話だが・・・
それはまた、別の話だ。
「korekarahahannkakunisuru」
「師匠?」
「ん?どした?w」
急に、斬り盗賊君の口調が変わった。日本語から・・・英語に変わったのだろうか?再び、斬り盗賊君が言う。
「hannkakunisuru」
私には理解できない・・・彼に何があったのだろう?
『あっ!!わかりました!』
魔女さんが何かに気付いたようだ。
『斬り盗賊さんは 半角にする って言ってるんですよ!』
「un」
弓使いも状況が飲み込めたようで、
「あぁ、鯖落ち予防か」そう言った。
『文字入力』を『半角入力』に設定しておくと、『鯖落ち』現象を防げるという話だ。生活の知恵とも言うべきか。この豆知識は後世に伝えたいものだな。
「ねぇ、行かないのー?」
鉾娘が不満そうな声を上げた。
「そうだな、『ルディクエ』再開だ!」
私たちは再び、入口へ向かう。
同じチャンネルの入口に入った私達は『1段階』『2段階』を弓使い・鉾娘の先導のもとクリアし、スムーズに3段階へと進むのであった。
このステージは『ブロックパス』を全て倒し、通行権を集めるというステージなのだそうだ。基本的には1段階と同じなのだが・・・・
「あたしと弓cと・・・魔女sで下を片付けるわ。あとの3人は上を頼むよ」
鉾娘が二手に分かれようと提案した。私と投げ侍、斬り盗賊君の3人なら、問題無いだろう。
「わかった。私達が上を担当するのだな。」
「ok」
「了解でござる」
「3人とも、頑張ってくださいね!」
魔女さんに見送られ、私達は上へと向かった。
梯子を登ると、2段階にあった物と同じ箱が置いてあった。
「この箱は開けてよいのだな?」
「akero」
斬り盗賊君が言ったのはおそらく『開けろ』と言う言葉だろう。
私が箱を叩いて壊すと、『ブロックパス』が出現した。
「な、なんだこれは?」
「なるほど、箱の中のタコも仕留めるのでござるな。」
普通より強いとはいえ、さほど強いモンスターではない。斬り盗賊君の『サベッジスタブ』と、投げ侍の『ラッキーセブン』をもってすれば楽勝の相手であった。
私たち三人が券を集め終える頃には、
下へ向かっていた三人も戻って来ていた。
「そら、斬り盗賊君。通行券だ。」
弓使いが通行券を斬り盗賊君に手渡すと、次のステージへの道が開いた。
ポータルに入る前に弓使いが言う。
「次からはちょっと複雑になる。ちゃーんと聞けよ!」
第四十四話へ
