「最強の弓使い」がそこにいた。それにしても50レベルとは。確か『ルディクエ』で通用する最高のレベルだ。彼を誘う他無い。皆そう思った。
「あの人を誘う他無いですよね、斬り盗賊さん!」
「お知り合いでござるか?それなら誘いやすいでござるな。」
私達が話していると、彼もこちらに気付いたらしく、こちらの方に歩いて来た。
「おっ、またキミ達か。グルクエやるなら、いれてくれよー。」
私は即座に答える。
「勿論だ。私の方からもお願いするよ、弓使い。」
斬り盗賊君も文句は無いらしく、
「ゆみつかいいれるぞ」
そう言って、『最強の弓使い』をグループに加えた。
これで5人。後一人、誰を仲間に加えるべきか?
私達が話し合おうとしたその時、弓使いが言った。
『グル員探してるのか?それなら、俺の知り合いがそこにいる。』
弓使いが指差した先に、一人の女性が立っていた。大きな鉾を抱えたその女性は、弓使いに気付いたようで、高台から飛び降り、駆け寄ってきた。
「呼んだ?弓c。」
「弓ちゃんはやめろよ('A`)
」
彼が今までに見せなかった顔文字を使っている。
相当、仲の良い人なのだろう。
「コイツは強いぞー なんたって青龍偃月刀だぜ!うんちまん」
「あの名高い名刀、青龍偃月刀でござるか!?」
投げ侍が飛び跳ねて驚いた。
青龍偃月刀とは、一級の『レアアイテム』の一種。戦士の弱点である命中率を大きく補い、戦士の力を最大限に引き出してくれる武器だそうだ。
「それを持ってるということは、鉾マンなんですね!え〜と・・・」
魔女さんが口篭もった所で、彼女は答えた。
『あたしは【鉾娘】。好きなように呼んで〜。』
鉾娘がそう言い、私達をじ〜っと見た。
「なに」
斬り盗賊君は何だか不満そうだ。
『投げにクレ、戦士に弓か。バランス良さげじゃん?
そこの戦士は初心者そうだから、あたし見て勉強しなw』
そこの戦士とは私の事だろう。彼女の言う通り、私はレベルも対して高くなく、この『ルディクエ』初挑戦だ。弓使いや彼女を見て、色々学ばなくては。
「色々勉強させてもらうよ、鉾娘さん。」
「おうw」
「ふたりともよろ」
「16ちゃんからまわる」
ついに6人、集まった。
斬り盗賊君の合図で、私達は『ルディクエ』の入口を探すことになる。
>>第四十二話
