「そ、その聞き慣れたフレーズはもしかして・・・」
『斬り盗賊君、なのか?』
「おう」
「おかです^^斬り盗賊さん!」
彼だ。『斬り盗賊』君が帰ってきたのだ。
それも新たな能力を身に付け、数段強くなって。
しかし、気になるのは彼が何処へ行っていたかという事だ・・・
「また会えて嬉しいよ、斬り盗賊君。しかし・・・一体何処へ行っていたのだ?」
「ぐるくえ」
彼の話によると、エオス塔から落下した後、彼はすぐさま塔を駆け上がったらしい。私達とは入れ違いになっていたようだ。エオス塔101階まで登った彼は、『グルクエ』をしていたようだ。
「ルディクエですね!」
「しかし、何故『友チャ』での話を聞いてくれなかったのだ?」
「ともちゃきってた」
「ああ・・・道理で・・・」
魔女さんは何だか脱力したようだった。
そこに、『投げ侍』が帰ってくる。
「ただいま、でござる。」
「おかです^^投げ侍さん」「戻ってきたか。投げ侍。」
斬り盗賊君が即座に反応する。
「だれおまえ」
すると投げ侍は一呼吸置いて、こう言った。
『し・・・・師匠・・・・・・!!!!』
「だれおまえ」
斬り盗賊君はそう繰り返す。
「師匠?斬り盗賊君、君には弟子がいたのか?」
「覚えてないでござるか!?ほら、『アスガルド』の・・・」
そう言うと、斬り盗賊君は何か閃いたように言う。
「あいつか」
アスガルド?聞きなれない言葉だ。
私が尋ね様とした所、魔女さんが再び脱力して言う。
「それ、別のゲームじゃないですか・・・^^;」
どうやら、二人は別の世界で知り合いだったようだ。巡り合わせとはこの事だろうか。
「メイプルでも師匠と呼ばせて頂くでごるよ、斬り盗賊殿!」
「おう」
そこに、私が提案する。
「折角4人も揃ったんだ。『ルディクエ』とやらに行こうじゃないか。」
「そうですね!」
エオス塔を登る前に、ロムバードとの戦いで消耗した
回復アイテムを補充しておく事にした。
私が荷物をまさぐると、随分『ETC』アイテムが溜まっている事に気付いた。
「ちょっと店に行って、アイテムを整理し・・・」
そこでようやく、私は重大な事を思い出す。
「どうしました?プレイヤーさん?」
道具袋には『ドクター中村』から預かった
『設計図』が入ったままだった。
私はすぐさま皆に聞えるように叫ぶ。
『大変だ!設計図を「フニ」に見せるのを忘れていた!』
魔女さんもはっとした表情で言う。
「お腹を空かせてるから宇宙食も持っていけって
「チョリ」さんが言ってましたよね!?」
大変だ。外界人グレイの一件で、すっかり最初の依頼を忘れていたのだ。
私達は直ぐに、フニの居場所を探す事にする。
『しかし・・フニとやらは何処にいるのだろう』
私がそう呟くと、斬り盗賊君がぼそっと言った。
「ろすうぇる3」
彼の話に寄れば、フニは『ロスウェル平原3』に滞在しているらしい。
彼の言葉を信じ、ロスウェル草原へと足を運ぶのであった。
>>第四十話へ
