「ドクター、中村?」
「『地球防衛本部』にいる研究者ですよ。
エオス塔を降りれば会えるらしいのですが・・・」
エオス塔の最下層、そこに地球防衛本部と呼ばれる施設があるらしい。
しかし、彼女一人で行くのは少々辛いだろう。
「私もお供するぞ、魔女さん。報告は後でもかまうまい。」
「おれも」
斬り盗賊君も同じ意見のようだ。
「えっ、いいんですか?」
「うn」
私達は100階層にも及ぶ壮大なダンジョン、エオス塔を降りてゆく。
迫り来るモンスターを確実に仕留め、私達は着々とエオス塔を降っていった。
93階位だろうか?
私達は一人の兵士に遭遇した。
「ああ・・・どうしよう・・・」
彼は困っている様子だったが、こちらにも用事がある。
私は魔女さんに訪ねてみた。
「あの兵士が何か困っているようだ。助けてやることは出来ないだろうか?」
すると魔女さんが答える。
「それほど急ぎの用事ではないですよ。助けてあげましょうか!」
兵士にそのことを告げると、『マングスターのプロペラ』と『チョプターのゴーグル』を集めてほしいということを聞かされた。
「それしたのかいにいる」
「まってろ」
いきなり斬り盗賊君は私たちを静止し、下の階に降りていった。
数秒後、彼は戻ってきた。
「あつめた」
「えええええっ!?^^;」
魔女さんが飛び上がって驚いた。
「そ、それは本当なのか、斬り盗賊君?」
「うん」
そう言うと彼は『道迷い兵士』に頼まれた収穫品を、30個ずつ渡したのだ。
「ありがとうございます!お礼といっては何ですが、これを。」
すると道迷い兵士は斬り盗賊君に書物のような物を手渡した。
「これではやくおりれる」
そう言うと彼はその書物を数枚落とし、
「ひろって」
私達に分けてくれたのだ。
「これは『エオス石の書』・・・ありがとうございます、斬り盗賊さん!」
「確か、100階にあったような大きな石に使うのだったな」
・・・・少し考えたのだが、斬り盗賊君が渡したあの材料は最初から持っていたのではないだろうか?
そう言おうとしたが、私は黙っておいた。
「100階まで戻ろうか?」
「いえ、次のエオス石が71階にあるので、そこまで行きましょう」
次のエオス石は71階にあるらしい。
まずはそこを目指して歩くことになった。
90階にさしかかった所で、私はぴたりと足を止める。
「高いな・・・ ここを降りるのか?」
下を見るが、地面が見えないほどの高さだ。
落ちたらひとたまりもなさそうだ・・・・
「危険ですから、ワープゾーンを伝って降りましょうか。」
「ワープゾーンがあるのか。そうしようか・・・」
その時だった。
「あ」
斬り盗賊君の声が聞こえた。
しかし、そこに彼の姿はなかった。
はっと私は下を見た。
人影が雲の中に消えて行くのが見えた。間違いなく・・・・彼だった。
『斬り盗賊君!!!!!!』
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