Maple story
ルディブリアム行きの船は、既に到着していた。
私達は急ぎ足で船に乗り込む。

「この船に船室は無いのか?またクリムゾンバルログに遇ったら・・・」
「でない」

斬り盗賊君が即答してくれた。どうやらこの船の行く道にはクリムゾンバルログは出現しないそうだ。少し安心した私は、オルビス行きの船では楽しめなかった、船外の空気を楽しむのであった。

「ほら、見えてきましたよ、ルディブリアム!」
魔女さんが前を指差して言った。

「あれがルディブリアムと呼ばれる大陸・・・・」


私の目の前にはパステルカラーの大陸が広がっていた。


ブロックのような物でできた地面。おもちゃの兵隊やメルヘンチックな町並み。その不思議な世界に、私は夢を見ているのではないかと錯覚した。

私が暫し、辺りを見回していると、一人の兵隊がやって来た。
「ルディブリアムへようこそおいで下さいました。」
「これはご丁寧に。暫くこの大陸で世話になるよ。」

しかし、その兵隊の表情は重かった。魔女さんがそれを察知したのか、こう訪ねた。
「何かあったのですか?お顔がすぐれないようですけど・・・」
「きになる」
「いえ、実は・・・」
「『エオス塔』のモンスターが凶暴化してしまって、
 旅行者へ多大な被害を及ぼしているので、困り果てているのです・・・」

彼の話によると、『エオス塔』と呼ばれる場所にホワイトチューというモンスターが大量発生してしまい、通行人の行く手を阻んでいるという。

私も冒険者のはしくれ。モンスター退治は私達の仕事だろう。
「では、私達がその『ホワイトチュー』とやらを退治すると言うのはどうだ?」
「わたし達でも数くらいは減らせますよね!」
「うn」

すると兵士の表情が少し明るくなり、
「おお!それは有難い!ぶしつけでありますが、お願いします!」

こうして私達は、『エオス塔』へ行く事になる。

道のりについては魔女さんが説明してくれた。
「この道を真っ直ぐ行けばエオス塔ですよ。
 近道もありますから、わたしについてきてくださいね。」

私達は魔女さんの案内でエオス塔に到着した。
「ホワイトチューと言うのは何処にいるのだ?」
「した」

梯子を降りてすぐの場所に、ゼンマイをつけた玩具のようなモンスター、ホワイトチューが大量に生息していた。確かに、この大量のホワイトチューを片付けなければ、先へ進む事は困難だろう。

「斬り盗賊君、魔女さん、準備はいいか?」
「おう」
「援護は任せてください!」

私達はホワイトチューの群れに突撃していった。

抜群のチームワークだった。前線は私と斬り盗賊君がキープし、魔女さんが後ろからヒールをかけてくれる。


これぞ『パーティ』そう感じた瞬間だった。


ホワイトチューはファイアボアほどの強さで、さほど苦戦する相手ではなかった。
一通りのホワイトチューを片付けると、メッセージが現われた。
『クエスト終了! エオス塔の掃除』

それと同時に私は言った。
「あらかた片付いたな。あの兵士に報告をするとしよう。」
しかし、魔女さんが言った。

「あ、先に報告に行っててくれませんか? わたし、
 ヘネシスの長老から預かった手紙を『ドクター中村』に渡しに行かないと。」

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