狩りを切り上げ、私は荷物袋をまさぐった。
無い。帰還書が無いのだ。
「斬り盗賊君、帰還書を持っていないか?」
「おれもない」
「・・・・急ぐぞ!斬り盗賊君!」
そう言うと、私達は全速力で走りだした。
斬り盗賊君の格好が『タオル』と『赤い浮き輪』に変わっていたが、
特に気にしない事にする。
斬り盗賊君は足が速かった。私をいとも簡単に追い越したのだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ、斬り盗賊君。」
しかし彼は無言で走って行くのだった。
そして、エリニアに一足先に到着した斬り盗賊君が言った。
「のれた」
彼は船に乗れたようだ。よし、私も券を購入して乗り込まなければ。
しかし、私は船員『プリン』に静止されたのだ。
『出航準備のため、出航1分前は乗船出来ません。』
・・・・斬り盗賊君、君は滑り込みセーフだったようだ。
その後斬り盗賊君は、オルビスに到着したらしい。
「あ、斬り盗賊さん。」
「おう」
「あら?プレイヤーさんは?^^;」
「ちこく」
不甲斐ないが、私は乗り遅れてしまったのだ・・・
しかし、同じ過ちを繰り返す訳にはいかない。
その場で15分、じっと待った。
・・・・さすがに乗り遅れる事も無く、私はオルビスに到着した。
「ここが空の国、オルビス・・・」
なんて浸っている場合ではない。謝まらなければ。
「二人とも、待たせてしまって本当に申し訳ない・・・」
「おう」
「いえ、気にしてませんよ^^」
二人とも、さほど気にしていないようだったので、私は恐縮しながら言った。
「これから、オルビスの何処へ向かうのだ?」
すると魔女さんが答えた。
「今から私たちが行くのは【ルディブリアム】ですね。
オルビスはちょっとわたし達の力では辛いですから^^;」
「るでぃか」
オルビスすら初めての私はまた一つ、新たな体験をする事になるようだ。
私は少しオルビスを見て周りたかった・・・と言いたかったが、遅刻した手前、文句も言えまい。
私達は『ルディブリアム』行きの船へ向かう。
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