「俺は最強のハンター!何てったって二次転職だぜ! うんちまん」
彼だ。『最強の弓使い』が再び私たちの前に現れたのだ。
「貴方はあの弓使い!このような場所で会えるとは・・・」
彼は言った。
「また何か困ってるようだね。どうしたんだ?」
私達はこれまでの経緯を彼に話した。アルウェンと言う妖精がガラスの靴を奪われたこと、その犯人がファイアボアだと言う事を。
「私たちでは到底成し得ない依頼なんだ・・・ どうか、貴方に協力して欲しい。」
すると彼は言った。
「ファイアボアならザコだな。俺のアローボム、見せてやるよ!」
彼のレベルは32だった。ついこの間まで私とさほど変わらぬレベルだったはず・・・きっと彼は、私達には想像もつかない猛修行をしたのだろう。彼を加え、私達はペリオンへを足を運んだ。
ペリオンに着くと、弓使いが言った。
「この先にちょっとした隠し道がある。ファイアボアが大量に出てくる地帯に行くが、準備はいいか?」
「大丈夫だ」
「おk」
私達は『荒野』に向かう。
荒野に到着した私達は、早速「アルウェンのガラス靴」を求めファイアボアを狩り始めることにする。しかし、やはりファイアボアは強敵だった。斬り盗賊君と私の2人がかりでようやく一体倒せるほどだ。だが、それ以上に驚いたのが、彼の、『最強の弓使い』の強さだ。彼の放つ「アローボム」は多くのファイアボアを蹴散らしてゆく。私も負けじと「スラッシュブラスト」で応戦する。・・・・相当数のファイアボアを倒したが、ガラスの靴は出てこない。
そんな時、弓使いが言った。
「矢ぁきれたから買って来る」
そう。弓使いには『矢切れ』という最大の弱点があったのだ。それを克服できるスキルがあるという噂も聞いたが・・・ともかく、今は私と斬り盗賊君の2人で戦わなければならない。
私達は武器を握り締め、大量のファイアボアの群れに突撃する。
・・・格好つけては見たものの、やはり無謀というもの。「スラッシュブラスト」でファイアボアを蹴散らしてみるものの、あのアローボムには到底及ばない。しかし彼が帰ってくるまでは、私達は休む訳には行かなかった。彼に、「この狩場は人気高いから、キミ達絶対離れたり放置したりするなよ」と、念を押されていたからである。・・・気がつくと、彼がこの場所を離れてから2時間が経過していた。
遅い。幾らなんでも遅すぎる。彼は帰還書を読まずに徒歩で町へ向かった。しかし、矢を買いに行くだけで2時間もかかるものだろうか?私の持っている薬も底をつき始め、斬り盗賊君も『ダークサイト』を使い、寝始める始末だ。
痺れを切らして私はメッセージを送った。
「弓使いよ。まだ、まだ時間がかかりそうなのか?」
そこに、予想外の返事が返ってきた。
『あったぞ!アルウェンのガラス靴!』
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