・・・・私では駄目だったようだ。ママシュが飛び跳ね、着地した瞬間 体中に衝撃が走り、まさに一撃。・・・・一撃でやられてしまった。『だめだ、斬り盗賊君、逃げろ・・!奴は強すぎる・・・』彼の体は半透明になっていた。彼もまた死んでしまったのだろうか?「だくさいと」どうやら盗賊専用の攻撃回避スキル、「ダークサイト」らしい。
・・・ずるいよ、斬り盗賊君。
ただ見ている事しか出来ないのか・・・しかしそう思った矢先、あの大きな槍を持った戦士が現われたのだ。そう、あの『二又の槍戦士』が。彼は槍に竜の幻影を見せながら、目にも止まらぬ速さでママシュを攻撃し続けていった。まさに疾風迅雷。ママシュはあっという間にその場に崩れた。出てきたアイテムを拾い、彼は叫んだ。『書キターーーーーーーーー!!!!!!!!!!』彼は・・・救世主は、喜んだ様子でさっさと帰っていった。
そして、これが私が槍戦士の道を行こうと心を決めた瞬間でもあった。
気がつくと私はカニングシティーに倒れていた。
「盗賊とはそのようなスキルも使えるのか・・・はは」
「いいだろ」
私達は雑談もそこそこに、グルクエの人員を集めることにした。私が最初に目が行ったのは、二人の戦士だった。
「いれて」
「いれてー」
彼らはレベル21の戦士。きっとあの頃の私と同じ、初心者だろう。『今度は私が「教える」番だ!』迷わず私は、彼らをグループに招いた。
最初のステージにつくと私はすかさず、
「向こうの女性に話し掛け、問題を聞くんだ。」
そう教えた。しかし・・・
「いや知ってるし」
「言わんでもわかるけえ」
彼らは既にルートを熟知していたようだ。・・・・少しだけ、寂しい気分になった。
「どま」
斬り盗賊君が言った。
通行権を集める数もそれほど多い数では無かったので、私達は順調に道を進んでいった。・・・・問題は、最後のステージだった。気がつくと斬り盗賊君がいない。何処へ行ったのだ?するとメッセージが聞こえてきた。「otita」「おちた」これが噂に聞く「落ち現象」と言う物らしい・・・こんな場所でそれが発動してしまうとは。私達戦士はモンスターを片付けていった。しかし・・・問題はここからだった。
大ボス、「スーパースライム」の所で戦士2人は言った。
「おれボスむり」「おれも」しかし、
私は言った。
「戦ってみないと判らない!3人で協力するのだ!」
だが彼らは返した。
「むり」「がんば」
まさに一騎撃ち。私は一人でスーパースライムと戦わなければならなかった。
>>第二十一話
